脳神経内科・内科・循環器内科・放射線科

下肢静脈瘤

治療法

下肢静脈瘤の治療は、大きく分けて2種類あります。

保存的治療

弾性ストッキング

■保存療法(圧迫療法)

医療用の弾性ストッキングや弾性包帯で、下肢に適度な圧力を与えることで下肢に余分な血が溜まることを予防し、下肢の深部にある静脈(深部静脈という下肢静脈の本幹)への流れを助けます。医療用の弾性ストッキングは、医療施設で取り扱っているものが効果的です。薬局やスポー ツ店で販売しているストッキングやサポートグッズは、効果的には劣ります。
※弾性ストッキングなどによる圧迫療法は、あくまでも進行防止・現状維持が目的で、下肢静脈瘤そのものが治るわけではありません。しかし、下肢静脈瘤の治療上とても重要です。

根治的治療

レーザー治療(血管内治療)、ストリッピング手術、硬化療法、 弁形成術、内視鏡的交通枝切断術

1.硬化療法

本来なら、手術で引き抜いたり縛ったりしてしまう静脈の中に、硬化剤という薬剤を注入し、 静脈の内側の壁と壁をくっつけてしまったり、血栓(血のかたまり)をつくり詰めてしまう方法です。固まった血管は、次第に萎縮して消えていきます。硬化療法は、手術のように傷を残すことがない、また体への負担が少ないことがメリットとしてあげられます。  硬化療法だけで、すべての下肢静脈瘤が治療できればよいのですが、軽度の静脈瘤以外には有効とは言えません。大きな静脈瘤にはあまり有効ではなく、また再発する可能性が大きいといったデメリットもあります。また、十分な効果を得るためには数回施行しないといけない場合があります。注射をした場所にしこりや痛み、色素沈着が起こる可能性が多いので、熟練と技術を要する専門医にかかる必要があります。大きな合併症は少ない治療法ですが、疼痛、色素沈着や皮膚壊死、アレルギー、深部静脈血栓症といった合併症が報告されています。タイプとしては、側枝静脈瘤・網目状静脈瘤・クモの巣状静脈瘤の方におすすめです。

2.ストリッピング手術(静脈抜去手術)

下肢静脈瘤の根治的な治療法として古くから行われている手術で、弁不全をおこしている大伏在静脈あるいは小伏在静脈を、足の付け根から膝周囲まで、手術用ワイヤーを使って取り去る方法です。さらに小さい皮膚切開により静脈瘤を切除してしまう手技も含みます。この方法は再発率が低く、一番確実な治療法です。ただしこの手術は、静脈を抜去しますので、周りにある知覚神経にダメージを与えることがあり注意が必要です。
当院では、局所麻酔と静脈麻酔を適切に使って、日帰りでこの治療を行っています。ワーファリンなどの抗凝固薬(血液がサラサラになる薬)を飲んでいる方や、心不全や腎不全などの病気をお持ちの方は一泊入院での治療をおすすめしています。

3.レーザー治療

当院で行っている治療は、血管内レーザー焼灼術です。

TOPへ戻る